2011年5月3日火曜日

憲法を守る はりま集会での 堤 未果女史の講演に感銘

今日、午後1時半からの姫路市文化センターでの「5.3憲法を守る はりま集会」に家族で出かけた。

冒頭、「憲法を歌う市民合唱団」の「アメージンググレイス」、そして講師の堤 未果女史の訳詞による「私たちが進み続ける理由」の合唱が見事に演奏された。

歌詞の内容は、日米両国に通じるワーキングプアの実情と、これを打破するためにすすもう、というもの。



続いて、スライドで姫路市中央公園にある「満蒙開拓義勇団の碑」から始まる「貧困と戦争」の関係を暴くナレーションと映像を視聴した。

明治29年(1896年)6月15日明治三陸地震津波(釜石沖での海底火山の爆発によって生じた大津波で死者2万7千人、流失損壊家屋1万戸)の被害の実態は広く正確に伝えられず、被災地の復旧、復興よりも富国強兵政策が優先されたという。


「貧困大国アメリカと日本の未来」 ~未来は私たちが選ぶ~ と題するジャーナリスト 堤 未果女史の講演は大変、示唆に富み、有意義なものであった。

2001年の9.11以来、「テロとの戦い」が第一課題というキャンペーンを政治、マスコミが連日、繰り広げ、その一方でテロからわずか6週間で「米国愛国者法」が制定された経緯など、女史の「社会の真実の見つけかた」岩波ジュニア新書などにも記述されている。

3.11東日本大震災以後の政府、マスメディアのキャンペーンについて私自身、警戒感を抱いていたつもりだが、女史もこの点で、9.11と同様の危険性を感じておられるように思った。

戦時中の日本の誤り、各人が「時流」、戦時中を描いた映画などでよく聞く「ご時勢」 というようなものに巻かれて、1人ひとりが自分の考えを持たなくなることによって起こる、大きな危険というものをあらためて感じた。
当時も御用学者が世論の誘導に大きな役割を果たし、また多くの著名人がその波にのまれていったようだ。

今日の憲法集会、多くの人に聞いてもらいたいと思う内容だった。

(写真はイーストパーク(福崎町東部工業団地入口の公園)に植樹されている木の花。木の名前を御存知の方、御教示いただければ幸甚です。)


























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