山の北側のふもとの1本立ちの桜。
日照が悪く、今満開になっている、遅咲きの桜。
この写真では見えないが、山側(桜の木の南側はこんな風にはなっていない(貧相になっている))。しかしそれは、環境によるものでしかたないといえる。
おおそらく、日当たりの良い所だと、四方、八方にまんべんなく伸びる枝が南側が山の日陰で北方向に偏って伸びた結果といえるものかもしれない。
しかし、自らの置かれた条件、環境のもとで、最善の姿勢で成長を続けてきたという感がある。
結果的に、ほとんどの人が眺める、北側からのようすは、逆に、山を北に背負っているかと見間違うほど、立派に咲き誇っている。
地域の人もこの木を大切にしているようで、幹の近くの根が張っている場所には立ち入らないように縄張りされている。
健気、というのか、逆境にあっても、堂々と胸を張って個性というのか、identity というのでしょうか。
環境の良いところにあっても、こんなに立派な姿を見せているのは、むしろ少ないのではないかとも思える。
ありそうでない、という感じがする。
私は大変、好感を持った。
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