2009年11月11日水曜日

今治市 馬越浄水場の視察の続報

視察中に尋ねきれなかった内容について、昨日、電話で先方から、ていねいにお答えいただいた。

①薬品費の約9割は次亜塩素酸ソーダで、膜処理の後に添加しており、以前からの塩素滅菌の経費といえる。
約1割が凝集剤の費用で、濁度を管理しながら、膜処理前に添加している。
なお、水道水へのアルミニウム及びその化合物が水質管理の項目に加えられたが、実験段階で原水と処理水を比較した時に、凝集剤を添加したほうが、原水よりアルミの成分が処理水で減少する傾向がみられたとのこと。(もちろん過剰な添加ではなく、適切な使用の範囲でのこと)

②メーカー点検費の供用開始間もなくの発生については、水道管理者(行政)の側から要請して、改良すべき個所やくせ(システムの傾向)などをリストアップし、数年後の改修費用を低減するために実施したことによるもの。

以上のような説明をいただいた。

ありがとうございました。

2009年11月5日木曜日

水道水のクリプトスポリジウム対策で今治市を視察

今日、民生常任委員会で愛媛県今治市の馬越浄水場について市役所での説明を受けた後、低い山の上の配水池だったところを浄水場にしてクリプトスポリジウム対策をセラミックの膜で実施されている現場を視察した。
今年4月16日から稼働している。
総事業費17億5337万1千円。内、国庫補助金4億1705万1千円、一般会計出資金6億2550万円、上水道債6億2550万円、自己資金8532万円とのこと。
ランニングコスト(管理コスト)は6月から9月の実績で電力費257万7213円、薬品費82万5460円、メーカー点検費26万4千円、計366万6,673円を配水量205万480㎥で割ると、1㎥あたり約1.8円で、これによる値上げは、先の事業費の借入の償還を含め、ないという。(合併による旧今治市区域の値上げは見込まれるが、ほかの地域では値下げが見込まれるという)
なお、、クリプトスポリジウムとは、①原虫でオーシスト(殻に包まれた状態)の形で外界に存在し、②人間等、哺乳動物が飲み込むと腸の中で繁殖し、排泄物とともにオーシストの状態で外に出る③感染すると激しい下痢と腹痛を生じ、治療薬もない④通常3日~1週間程度で治まるが、免疫が落ちていると死亡することがある⑤塩素消毒では死滅せず、感染性を防止できない⑥このため水道水にこれが検出されると給水停止しなければならない・・・というもの。
平成13年6月に今治市内の上徳水源で、これが水道水で検出により24時間の給水停止の経緯がある、と聞いた。
(上の写真はセラミック膜で浄化するライン(システム)が3系列設置されており、内、2系列が運転中。)
(下の写真はコントロール室内のモニターをパソコンでしている画面)
なお、この浄水場は平常は無人で運転が可能であり、職員の配置もない。
また水源は2キロほど離れた場所で、そこからくみ上げている。
上徳水源にも配水できるように対策されていると聞いた。
福崎町水道でもこの対策が課題で、大雨の際の濁りにも対応できる。

2009年11月3日火曜日

ルノワールと葛飾北斎

今日、午後、ルノワールの特集番組を見た。

親交のあった画商、子息がルノワールの人となりを回想するとともに、足跡を画業でたどるもの。

78歳で亡くなる直前まで、リウマチに冒され、車いすで、不自由な手をひもで縛って絵筆で操り、立派な作品を描き続けた。

子息が回想されて、亡くなる直前にアネモネの絵を描きあげて、筆を受け取ってくれと合図、して「(絵が)やっとわかりかけた気がする」と言われたという。

日本の葛飾北斎は90歳で亡くなったが、死の直前まで絵について創作や後進への手引き(教本)の仕事をし、亡くなる直前に「せめて後5年生きたい」といったと伝えられている。

「明るい作風」とか生き方などに共通するものを感じた。

ルノワールは若い時期に画風というか、技法について悩み、イタリアの遺跡のフレスコ画やずっと以前のラファエロだったか、宗教画に触発されたことが紹介されていた。

2009年11月1日日曜日

人情喜劇「銀の馬車道」をみて

昨日午後の町文化センターでの公演が無料公開で、多くの立ち見もあった。

昨年8月の姫路市民会館での公演を収録したDVDを1,500円で始まる前に買い求めた。

2歳2カ月の子どもを連れていて、途中で出なければならないことを心配していたが、最後まで静かに寝ることもなく見ていた。

今日、DVDを見たが、昨日の公演の方が、演出、脚本、出演者の演技もはるかにすばらしいと思った。

さまざまな面で渋谷天外さん、上田浩寛さんの配慮が生きているのだろうと納得した。

素人をよく指導されて、またその指導にこたえて上達されたみなさんの努力もよくうかがえた。

何度かの公演のたびに進化しているという感想をもった。

消防団の非常呼集訓練 早朝6時





















今朝、6時の町消防団中部(田原)地区の非常呼集訓練のようす。
現場は長目の中播衛生施設の東。
放水訓練も行われ、その後、防火パレードが町内を各集落の消防車による一巡で行われた。

ストーブなどの使用が本格的に始まる時期であり、防火意識の喚起の役割も大きい。
毎年行われているが、関係者の皆様、お疲れ様でした。

東部(八千種)、西部(福崎)もそれぞれ行われた。

2009年10月30日金曜日

子どもの現状の背景にあるもの

きょう、福崎小学校で行われた「人権教育実践発表会」に出席した。

1年生から6年生まで、各1クラスで「道徳」の公開授業を見た。

各学年ともそれに応じたテーマで授業を組み立てられていると思った。

その後、全大会で、学校としての実践発表、総括指導助言などを聞いた。

教育長が指摘した、「自己肯定感を持てない子どもが最近増えている」という問題。
小学校6年生と中学3年生の学力テストと同時に行われたアンケート調査にもとづいての話だったが、劣等感とは問題が異なる、深刻な傾向が全国的に広がっている。

子どもとの親の接し方や、テレビを家庭で長時間見ている、夜更かしと朝寝坊で1日のリズムがきちんとできないことなどが指導助言でも言われた。
育ち盛りの朝食抜きの弊害は論を待たない。

貧困の広がりと切り離して議論すると、親のしつけや責任だけの追及で終わって、結局、親を教育しなければということで終わりがちだ。

社会的背景を抜きに今日のこうした問題は語れないとの感想と、そうした環境での学校現場でのいっそうの分析や実践の取り組みが大切だと思った。

2009年10月26日月曜日

そばまつり そばの花を見ながら





















そばの花が咲いているのを見ながら、楽しく食事をしたり、ビンゴで野菜や柿などを分け合う行事が地元(上中島)の集落で行われた。

24日土曜日に行われた。