2009年11月5日木曜日

水道水のクリプトスポリジウム対策で今治市を視察

今日、民生常任委員会で愛媛県今治市の馬越浄水場について市役所での説明を受けた後、低い山の上の配水池だったところを浄水場にしてクリプトスポリジウム対策をセラミックの膜で実施されている現場を視察した。
今年4月16日から稼働している。
総事業費17億5337万1千円。内、国庫補助金4億1705万1千円、一般会計出資金6億2550万円、上水道債6億2550万円、自己資金8532万円とのこと。
ランニングコスト(管理コスト)は6月から9月の実績で電力費257万7213円、薬品費82万5460円、メーカー点検費26万4千円、計366万6,673円を配水量205万480㎥で割ると、1㎥あたり約1.8円で、これによる値上げは、先の事業費の借入の償還を含め、ないという。(合併による旧今治市区域の値上げは見込まれるが、ほかの地域では値下げが見込まれるという)
なお、、クリプトスポリジウムとは、①原虫でオーシスト(殻に包まれた状態)の形で外界に存在し、②人間等、哺乳動物が飲み込むと腸の中で繁殖し、排泄物とともにオーシストの状態で外に出る③感染すると激しい下痢と腹痛を生じ、治療薬もない④通常3日~1週間程度で治まるが、免疫が落ちていると死亡することがある⑤塩素消毒では死滅せず、感染性を防止できない⑥このため水道水にこれが検出されると給水停止しなければならない・・・というもの。
平成13年6月に今治市内の上徳水源で、これが水道水で検出により24時間の給水停止の経緯がある、と聞いた。
(上の写真はセラミック膜で浄化するライン(システム)が3系列設置されており、内、2系列が運転中。)
(下の写真はコントロール室内のモニターをパソコンでしている画面)
なお、この浄水場は平常は無人で運転が可能であり、職員の配置もない。
また水源は2キロほど離れた場所で、そこからくみ上げている。
上徳水源にも配水できるように対策されていると聞いた。
福崎町水道でもこの対策が課題で、大雨の際の濁りにも対応できる。

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