2012年2月6日月曜日

明治以後の近代史をつづった黒岩比佐子さんを知っていますか































黒岩比佐子さん(1958年ー2010年)は52歳という若さでガンで亡くなられたという。

明治以後の近代史を掘り起こされていたよう。

1905(明治38)年9月5日、日露戦争の講和に反対し3万人の群衆が日比谷公園に集まり、戦争続行を叫ぶという事件は、新聞の講和反対キャンペーンによるものとみるのが至当とのこと。

女史の著書「日露戦争 勝利の後の誤算」のあとがきで司馬遼太郎の「この国のかたち 一」での「要するに日露戦争の勝利が、日本国と日本人を調子狂いにさせたとしか思えない。」に続く文章を引用されている。
「また煽る(あおる)のみで、真実を知ろうとしなかった新聞にも責任はあった。」に続く司馬氏の文章は今日の新聞のあり方にも通じると思う。政府の秘密主義の問題だけに解消できないとの見解はうなずける。

明治の政府内での権力闘争や山県有朋(やまがた ありとも)などが政治、労働運動を弾圧し、思想、言論の自由や民主主義を封殺していった暗部が明らかにされることが、今の時代に大切とも思う。

(記事と画像は関係ありません。)

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