2009年12月4日金曜日

マイケル・ムーア監督 国民の無気力が悪政を続けさせる

昨日、NHKテレビの番組でマイケル・ムーア監督がインタビュー映像をとおして、呼びかけていたことが印象に残った。

国民に不安を与えることで、為政者は国民を容易にコントロールしてきた。
生活苦が深刻な人は選挙になっても、投票に行かない、という発言をインタビューの相手から引き出していた。
ブッシュ政権時のテロへの不安をあおって、イラク戦争への批判を封じ込めた例などをひいていた。

今の時代に合った生活不安をあおる手法を警戒しなければならない。
若者が将来に希望をもちにくい現状もそうだと思う。

ムーア監督の「資本主義への疑問ないし、不信」を今回の金融不況と20年近く前の自身の故郷でのGMの工場撤退による町の目を覆う衰退、収入を断たれ、家を追い出される住民の姿を目の当たりにした記憶や自身のドキュメンタリー映画の出発点として、合わせて番組で紹介していたのも印象的だった。

批判の対象としてオバマ大統領も、多くの期待を集めて就任しただけに、それを裏切ることに対して毅然と取り上げていくという姿勢を示していた。

不況が引き起こす生活苦の広がりが、多くの国民の政治への無気力、無関心を引き起こすことが、結局、悪政を続けさせる温床となりかねない。

今日から12月の定例会が始まった。

さまざまなご意見、ご要望をお知らせいただければ、幸いです。

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