2019年11月24日日曜日

昨夜午前0時からのNHK BS1 「ヒトラー 演説の魔力」を見て

昨夜午前0時から(正確には11月24日0時から)のNHK BS1 「ヒトラー 演説の魔力」を見て感じたこと。


番組中、1929年生まれの男性が少年期、ヒトラーの演説に心酔し、強く支持するようになった。
ヒトラーがナチの総統となり、ドイツ民族の優位性を掲げ、戦争を始め拡大していくと共に、国内でもユダヤ人虐殺を強制収容所送りという形で始め、実父がヒトラー支持者であったが、ユダヤ人ということで強制収容所に送られ、少年は手紙を書いて父はヒトラー支持者であることなどを言って、2週間で強制収容所を出、自宅に帰ってきたが、精神を蝕まれ、自宅から出ないまま、2年後に死亡した。それでもヒトラー支持は、自分の手紙を受け入れてくれたと考え続いた。
彼は成長し、軍隊を志願して参戦するが、かつてヒトラーが「子どもや女性を標的にしない」と演説していたが、実際は無差別に爆撃などが行われるのが戦争であることを知り、疑念を持つようになった。
戦争が終わって、ヒトラーを支持したことが問われるようになった時、彼は自分の誤りと向き合い、90歳を過ぎた今も、学校に出かけ、子どもたちに「隣人を愛すること」「多様な意見を認め、取り入れることの大切さ」などを説いているという・・・ところで番組は終わりました。


第2次世界大戦は、日本・ドイツ・イタリアがそれぞれ防共協定を結び、領土拡大をめざす戦争を開始したことは歴史の事実で、なぜそのようなことがそれぞれの国で起こったのか、日本でも掘り下げて考える必要がある。


今、橋田寿賀子脚本の「おしん」が再放送され、まさにそうした時代が描かれている。
日本では明治時代からの「忠君愛国」の教育と思想が日本を「戦争する国」に導いたことは否めない。


「戦争をする国」へと誘導する動きに敏感でなければ、憲法9条を戦争の教訓としなければ、平和が危ういものとなる。



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