今日、午後のテレビ番組でタニタ食堂のランチの塩分(食塩換算)を3gにおさえているといっていました。
厚労省の2015年からの食事摂取基準で塩分日量が男性8g、女性7gですから、この基準からみれば、立派な数値としては昼食だけで3gではきびしい感じになります。
調理に使った塩分がすべて摂取されるとは限りませんが、基準を意識せずに調理すれば、容易に以前使われていた日量10gさえ超過すると思われます。
老化の助長、高血圧、腎臓病、心臓・血管の障害など塩分の過剰摂取によるリスクは良く知られています。世界では日量6gが目標になっているとか。
基準を知るということの大切さ。以前医師から「基準値を1とか2超えてもそれほど気にしなくてもいいのでは」という考えは間違っている。なんのために基準が設けられているのかを理解していないということですと意見された経験があります。
まず、何事も知るところから始まる、というようにも思います。
けれど、厚労省の5年刻みの食事摂取基準の改定の内容がマスコミ等でほとんどとりあげられない。
税金を使って消費税引き上げの世論誘導のようなキャンペーンが行われるのに、こうした健康増進、生活習慣病予防のための政府が定めたプログラムの周知に不熱心なのは問題だ。
今でも多くの人がずっと以前の食塩の日量を10gと思っている人が大半のよう。
健康寿命の延伸は社会的な課題であることはまちがいない。