司馬遼太郎(1923年-1996年)の「この国のかたち 一」を読んでいます。
文春文庫1993年9月10日第1刷 2014年6月25日第38刷でこの間、多くの人に読まれ続けているようです。
あとがきにある、氏の終戦の22歳の自分への手紙を書き送るように書いたという、くだりは印象的である。
43ページにある「要するに日露戦争の勝利が日本国と日本人を調子狂いにさせたとしか思えない」と1905年(明治38年)から1945年(昭和20年)の40年間の日本の歴史を振り返っている。
この間、軍が統帥権をにぎり、憲法の枠外で軍隊を動かせる仕組みが作られていったこともこの本の「6 機密の中の”国家”」の中で語られている。
今の時期に警鐘を鳴らしているように思える。
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