入場券売り場で、予約すれば午後1時半からの坑内で説明を聞けるサービスが無料で受けられるとのことで、家族で一緒に聞くことができました。
室町時代から銀の採掘が行われていたこと。近代化されるまではノミとハンマーだけで1日30cm程度掘っていたこと、狸穴(たぬきあな)など人が腹ばいになってようやくすすめる程度の穴を掘り進めて、銀の鉱脈に当たらなければ徒労になること、40代までに肺を病んで(じん肺、けい肺)なくなる人がほとんどだったことなど、説明を聞きました。
明治になって、国から払い下げを受けた三菱によって本格的な採掘がすすんだことなどの説明もありました。姫路市飾磨港までの「銀の馬車道」で銀を運んだということで、私の自宅もその沿線にあり、以前にも坑内の見学をして、今回で3回目ですが、70代の方のていねいな説明を始めて聞くことができました。
昭和48年(1973年)に閉山になったということですが、過酷な労働の実態は、戦前の富国強兵政策の時期は特に生糸生産の女工さんのことや炭鉱労働などとともに、語り継がれるべき内容と思いました。
また鉱毒としてのカドミウムなどの公害対策や、掘った穴に水を張って崩壊防止対策などを三菱が続けていることなどの説明も聞けました。
昨日は子ども連れの方が多く、熱心に説明を聞かれていたのが印象的でした。
平成29年4月28 日、文化庁により「日本遺産」に認定されたという「銀の馬車道」であり馬車道沿線の各市町の小中学校での課外学習にもふさわしいものと思いました。
下記のホームページで坑内の紹介がされています。
写真がうまく並べられていませんが、室町時代の初期のようすから、徳川(江戸)時代、明治以降のようすが再現されています。
写真がうまく並べられていませんが、室町時代の初期のようすから、徳川(江戸)時代、明治以降のようすが再現されています。
http://www.ikuno-ginzan.co.jp/kankou/kankou01.html